
親類や知人、お世話になった人などに夏のあいさつ状として送るのが暑中見舞いと残暑見舞い。
この2つのあいさつ状は、どちらも夏の時期に相手の体調を気遣ったり健康を祈ったりするものです。
ですが、暑中見舞いと残暑見舞いは一体何が違うのでしょうか?
今回は、暑中見舞いと残暑見舞いはそれぞれどの時期に送り、書き方はどのようにすればいいのか、これらの違いについてお話しします。
暑中見舞いと残暑見舞いの違いは送る時期!
なんと言っても一番の違いはあいさつ状を送る時期です。
暑中見舞いの場合、送る時期として最適なのは7月20日ごろの土用から8月8日ごろの立秋まで。
この時期はちょうど、もっとも暑い日であるとされる7月23日ごろの大暑の時期でもあり、相手の体調を気遣う時期としてふさわしいです。
一方、残暑見舞いの場合は、8月8日ごろの立秋を過ぎてから送るのが一般的なマナー。
つまり、暑い最中の“暑中”に送るあいさつ状が暑中見舞いで、暑さが残る“残暑”に送るあいさつ状が残暑見舞いなんですね。
暑中見舞いと残暑見舞いの書き方にも違いがある!
では、この2つのあいさつ状の書き方にはどのような違いがあるのでしょう?
それぞれの例文を挙げて、書き始めから順を追って見ていきますね。
①季節のあいさつ
ハガキの冒頭に季節のあいさつとしてこのような一文を入れます。
【暑中見舞いの場合】
暑中お見舞い申し上げます。
【残暑見舞いの場合】
残暑お見舞い申し上げます。
②本文
ハガキの中ごろの本文には、
- 先方の安否をたずねる文
(例:いかがお過ごしですか/お変わりございませんか/元気でお過ごしのことと思います) - こちらの近況を伝える文
(例:元気で過ごしております/つつがなく過ごしております) - 先方の健康を祈る文
(例:ご自愛のほどお祈り申し上げます/どうぞお体を大切になさってください)
などを入れます。
【暑中見舞いの場合】
例年にない暑さが続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。
おかげさまで私ども家族一同、変わらず元気に暮らしておりますのでご安心ください。
暑さ厳しき折柄、ご自愛のほどお祈り申し上げます。
【残暑見舞いの場合】
秋とは名ばかりの厳しい残暑が続きますが、お元気でお過ごしでいらっしゃいますか。
本当の秋が待ち遠しい毎日ですが、御身大切にお願い申し上げます。
③日付
ハガキの最後には以下のように日付を入れます。
【暑中見舞いの場合】
平成27年 盛夏
【残暑見舞いの場合】
平成27年 晩夏(立秋、葉月など)
あいさつ状の内容や意味合いは暑中見舞いも残暑見舞いも違いはないですが、送る時期と書き方に違いがあることに注意してあいさつ状を送るようにしましょう。
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