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御用達の読み方、正しくは「ごようたし」「ごようたつ」どっち?

御用達の読み方、正しくは「ごようたし」「ごようたつ」どっち?

 

「こちらは有名人の〇〇さん御用達のお店です」などと使われている「御用達」。

以前、あるテレビ番組でアナウンサーが「御用達」を「ごようたつ」と読んでいたので、お詫び訂正が入るんじゃないかと思って見ていましたがそのまま何事もなく終了してしまいました。
これまで何の疑いもなく「御用達」を「ごようたし」と読んできたわたしは、そこで初めて「ごようたつ」という読み方も世間に存在していることを知ったんですね。

「ごようたし」と読む人もいれば「ごようたつ」と読む人もいる・・・

では、もともとはどちらが正しい読み方なのでしょう?
とっても気になりますよね。

そこで今回は、「御用達」の読み方は「ごようたし/ごようたつ」のどちらが正しいのかについて、語源や由来、意味や使い方を調べてみました。
場合によってはこれまでの常識がくつがえる歴史的瞬間が訪れるかもしれませんよ(笑)

 

 

「御用達」は難読漢字!多くの人が読み方に困っている

まず、「御用達」の読み方の現状はどうかというと、「ごようたし」と読む人が大多数で一般的、「ごようたつ」と読む人も少なからず存在するということ。
この2つの読み方にはそれぞれの由来や理論があって、それゆえに多くの人が読み方に困ってしまっているようです。

さすが難読漢字の有名どころとも言える「御用達」。
どちらの読み方も存在するなんて、困らせるにもほどがあります・・・

 

「御用達」を電子辞書で調べてみた

愛用の電子辞書に入っている広辞苑で調べてみると、「ごようたし」で検索できても「ごようたつ」では検索できませんでした。
以下、広辞苑の表記です。

ごよう-たし【御用達】
(「ごようたつ」「ごようだち」とも)
⇒御用商人に同じ。「宮内庁―」

同じく愛用の電子辞書に入っている明鏡国語辞典で調べてみると、こちらも「ごようたし」では検索できますが「ごようたつ」では検索できず。
以下、明鏡国語辞典の表記です。

ごよう-たし【御用達】≪名≫
宮中・官庁などに商品を納入すること。
また、その商品や商人、ごようたつ
「宮内庁―の菓子」

ここでひとつ分かるのは、検索できなかった「ごようたつ」という読み方も説明文の中にはしっかり登場しているということ。
やっぱり「ごようたつ」も間違った読み方ではないんですね。
(さらに言うと、「ごようだち」という読み方もあるようです。)

 

そもそも「御用達」とはどういう意味?多くの人が使い方を間違っている

「御用達」は、「有名人御用達の~」とか「セレブ御用達の~」などと使われていたりしますが、本来の意味は宮中や官庁などに商品を納入することを指します。
先ほどの広辞苑や明鏡国語辞典で「御用達」の使用例が挙げられていましたが、そのどちらも「宮内庁―」となっていますよね。

考えてみれば、確かに「御用達」という言葉には位が上の者に対する敬語の意味で「御」という字が入っています。
「御用達」という言葉の前には位が上の者の名前がつくことになるので、「宮内庁御用達の~」となるわけです。

そう考えると、現在よく使われているような「有名人御用達の~」とか「セレブ御用達の~」という使い方は間違っているということになりますね。
まぁ、有名人やセレブが“位が上の者”だと考える人にとっては間違っていない使い方になるんでしょうけど。

「御用達」の本来の意味や使い方が分かったところで、「御用達」という言葉がどうやって生まれたのか、その語源や由来を調べてみました。

 

 

「ごようたし」と「ごようたつ」は何が違う?

まず、「ごようたし」と「ごようたつ」の読み方の違いは、「達」を「たし」と読むか「たつ」と読むかにあります。
ここでまた愛用の電子辞書に入っている新漢語林で「達」の読み方を調べてみました。

すると、

  • 常音:たつ
  • 字音:たつ だち

という結果に。

つまり、“「達」という字は「たつ」と読むことがあっても「たし」と読むことはない”ということですね。
もちろん、名前に使われる字としてはもっといろいろな読み方がありますが、「達」という字本来の読み方はやっぱり「たつ」という読み方になるようです。

では、「たし」という読み方が完全に間違いなのかと言うと、そう簡単に言い切ることもできず(汗)
「達」には官庁などからの申し渡しの文書や通達を指す「たっし」という読み方もあるので、「たっし」が「たし」に変化したという可能性も大いにあるわけです。

 

もともとは「ごようたつ」という読み方が正しかった!

「御用達」がもともと「ごようたつ」と読まれていたということは知る人ぞ知る話ですが、「達」という字本来の読み方が「たつ」ということから考えても納得のいく話ではあります。

「御用達」の語源はおそらく「御用+達する」だと思われるのですが、これは何も参考資料がないのでハッキリとは断言できません。

 

「御用達」の読み方には右往左往の歴史がある

もともと「ごようたつ」と読まれていた「御用達」ですが、後に「用足し」という言葉が普及するようになってからは「御+用足し」と考えられるようになり、「ごようたし」という読み方が定着したとのこと。
当初は「ごようたつ」でも「ごようたし」でも正しい読み方だったんですね。

それから時が流れるにつれて、もともと読まれていた「ごようたつ」という読み方がだんだんと使われなくなってきました。
いわゆる「ごようたし」最盛期です(笑)
誰が言ったわけでもありませんが、「ごようたし」という読み方だけが正しく、「ごようたつ」という読み方は間違いであるかのように思われていました。

そうして、「御用達」という言葉の意味も使い方もそれほど気にされなくなってきた現在、「ごようたつ」という読み方をする人が少しずつ増えてきているという状況になっています。
「ごようたつ」は「御用達」本来の読み方なので間違いどころか正しいはずなのに、「ごようたし」という読み方があまりにも一般に普及しすぎてしまったがために「ごようたつ」と聞くとなんだか違和感を覚えてしまうんですね。

 

宮内庁ではどちらの読み方が主流?

ちなみに宮内庁では「御用達」はどう読まれているかと言うと、もともとの読み方である「ごようたつ」だそうです。
さすが歴史を重んじる宮内庁ですよね。

結局、「御用達」の読み方は「ごようたし」も「ごようたつ」も正しいということが分かったわけですが、“位が上の者”に使われる言葉であるという意味や使い方が身分制度のなくなった今の時代に合わなくなってきていることは確かです。
こうやって辞書も変わっていくのでしょうかね。

 

 

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