
太陽光発電システムの設置にかかる費用と補助金制度について
太陽光発電システムを設置するには、システム関連にかかる費用と工事にかかる費用が必要になってきます。
設置した後は電気代が太陽光発電でまかなえたり、我が家の場合ですが、冬以外の季節は売電料金が受け取れたりと、経済的メリットの大きい太陽光発電ですが、決して安い買い物ではないので設置にかかる費用はとても気になるところですよね。
とはいえ、太陽光発電システムの設置には国と自治体からの補助金制度がありますので、受け取ることのできる補助金とその条件をしっかりと踏まえたうえで計画を立てるようにしましょう。
太陽光発電システムの設置にかかる具体的な費用は?
システム関連にかかる費用
- 太陽電池モジュール
- パワーコンディショナ
- 接続箱
- 接続用ケーブル
- 売電用メータ
- 発電モニタ(標準装備以外)
- 昇圧装置(必要な場合)
- 輸送費
・・・etc
太陽電池モジュールやパワーコンディショナなどは、設置するシステムのメーカーによって価格に幅がありますので、各メーカーに資料請求するか問い合わせるかして確認するといいでしょう。
その際、ひとつの目安となるのが“太陽電池モジュールの公称最大出力、またはパワーコンディショナの定格出力のいずれか小さい方の値が10kW未満”で、“システムの価格が 50万円/kW 以下”であることです。(平成25年度の場合)
これは、補助金の対象となるシステムの条件なので、この部分が対象から外れてしまうと補助金が受けられないことになってしまいます。
補助金の金額は毎年見直しが行われるので、注意して見ておくようにしましょう。
これは、補助金の対象となるシステムの条件なので、この部分が対象から外れてしまうと補助金が受けられないことになってしまいます。
補助金の金額は毎年見直しが行われるので、注意して見ておくようにしましょう。
工事にかかる費用
- 設置工事
- 電気工事
- 足場工事
- 陸屋根の基礎工事
・・・etc
工事費用には、架台の取り付けなどを含む設置工事や電気工事のほか、足場を組むための足場工事があります。我が家のような平らな陸屋根の場合、太陽電池モジュールに傾斜角度をつけなければならないため、架台を支える陸屋根の基礎工事も必要になってきます。
太陽光発電システムの価格(円/1kWあたり)
出典:財団法人 新エネルギー財団 2009
太陽光発電システムのメンテナンス費用
太陽光発電システムを設置するにあたって、その設置費用だけでなくメンテナンス費用も見込んでおく必要があります。
一般的に太陽電池モジュールには10年以上の保証期間があります。
その条件として行われる定期点検には費用が1回数万円程度かかる場合があります。
パワーコンディショナなどの周辺機器の保証期間は1~2年と短いのが一般的です。
ちなみに、我が家の場合、太陽光発電システムを設置してから4年目になりますが、2年目に一度定期点検があったぐらいで、不具合や故障もないのでメンテナンス費用は発生していません。
太陽光発電の補助金制度
太陽光発電システムの導入には、国や都道府県、市区町村などの地方自治体から補助金・助成金が受けられる制度があります。
国の補助金制度
国からの補助金は、正式には「住宅用太陽光発電導入支援対策費補助金」といいます。
平成25年度の場合、1kWあたり2万円または1万5000円が交付されます。
1kWあたりの補助対象経費によって、2段階の設定となっています。
詳しくはこちらの公式サイトをご覧ください。
⇒太陽光発電システムの補助金制度について
補助金の計算方法
たとえば、1kWあたり40万円(システム価格+工事費※税別)の太陽光発電システムを4kW導入する場合。
- 費用は 40万円×4kW=160万円
- 補助金は 2万円×4kW=8万円
- 自己負担額は 160万円-8万円=152万円
地方自治体の補助金・助成金制度
太陽光発電システムの導入を支援する地方自治体もどんどん増えており、それぞれの地方自治体で補助金・助成金が設けられています。
補助金や助成金を受けられる条件や金額は地方自治体によってそれぞれ違いますが、多いところでは1kWあたり10万円もの補助金が交付されるところもあるようなので、詳しくはお住まいの都道府県、市区町村の担当窓口で確認してみましょう。